SEOの本来の意義はサイト内の情報や見易さ、デザイン、コンテンツの良さなどサイトの質自体を高め検索エンジンで最も適したものにしようとする取り組みやその技術のことです。しかし中には検索エンジンで上位表示されたいがために不正にキーワードの出現率を高めたり、不自然な取り組みを行っているサイトもあります。サイトの持ち主は知らないだけで、専門の業者に任せてこうなってしまった例もありますが、中には知らずに不正行為を行っている方もいるでしょう。そのような不正行為はスパムと呼ばれ、SEOとは区別されます。SEOも意図的に手を加え行き過ぎた行為に発展するとスパムになってしまうのです。ここまで来ると良質なサイト作りを目的としているのではなく、SEO対策のみを目的としたサイトを作っているということになります。あくまでもSEOはサイトの補助的な役割で、サイトの質自体のバランスを壊すような行為は避けましょう。ここではスパムと判断されるSEOについてご紹介します。
例えば人が読めないほど小さな文字でテキストを記入すると、人間には見えませんが検索エンジンのロボットならその文章を読むことが出来ます。大抵この文章にはキーワードの羅列やサイトにちなんだ単語や検索されやすい単語を並べます。これは残念ながらSEOではなく単なるズルです・・・。小さなテキストで記述するのもそうですが、背景が白でテキストも白だと人間には見えない文字でロボットなら読むことができるのでこれもスパムになります。背景と同色でなくとも同系色ということでスパム指定を受ける場合がありますので注意が必要です。
メタタグやタイトルタグにキーワードを何度も記入し出現率を上げる行為はスパムと判定されます。またキーワードを羅列していなくてもメタタグ、タイトルタグを2回以上記述している場合もスパムとして受取られます。
SEOを学んだことがある方はクローキングという言葉を目にしたことがある方も居るかも知れません。クローキングはかなり悪質な方法です。人間が実際に見るページと検索エンジンのクローラーに表示されるページとで2つのページを別々に用意します。こうすることによって検索エンジンのクローラーにはテキストを最適化したページを読ませることが可能になります。
リダイレクトはクローキングと少し似ています。検索エンジンで上位に表示させるためにはキーワードの出現率が鍵を握るので、本サイトとは別にキーワードの出現率が検索エンジンに適したページを予め制作しておきます。そのページはもちろん望んだキーワードで検索された際上位に表示されます。そしてそのページにアクセスがあった瞬間、本サイト(ページとは別のサイト)に飛ぶという仕組み。つまり本サイト自体は検索エンジンで上位にヒットしませんが、テキストを最適化したページが上位にヒットしているので顧客や訪問者を稼げるというわけです。これは転送機能を利用した立派なスパムと見なされます。
リンクについてもSEOとは判断されずスパムになる行為が存在します。例えば、背景と同色や文字のサイズを極端に小さくし見えなくしてしまう隠しリンクは代表的なものです。また、リンクファームと呼ばれるグーグルで有効的なページランクを上げるためだけを目的とした相互リンクもスパムとして悪い評価を受けます。
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